ヴァニタスの手記に登場する、蒼月の吸血鬼からヴァニタスの書を受け継いだ人間であるヴァニタス。
そんな彼は過去に両親を失った挙句、人体実験を受けたり、蒼月の吸血鬼に連れ去られたりと壮絶な経験をしています。
ヴァニタスの目的と正体、そして本名は何なのかについてもきになるところです。
ということで、ヴァニタスの手記のヴァニタスの正体や過去、目的と本名についてご紹介していきます!
【ヴァニタスの手記】正体や過去、本名についてネタバレ考察!目的は?
それではまずは、現在はっきりとわかっているヴァニタスの正体についてご紹介していきます!
発覚しているヴァニタスの情報
- 名前:ヴァニタス(蒼月の吸血鬼より受け継いだ)
- 過去にモローに呼ばれていた名前:NO.69
- 年齢:19歳
- 種族:人間
- 両親:死亡
- 行なっていること:ヴァニタスの書を用いて禍名の治療
こちらが現在わかっているヴァニタスの正体です。
ヴァニタスは、
自称・蒼月の吸血鬼の眷属
であり、その証拠にヴァニタスの書を使いこなしていたり、禍名に関しての知識が豊富です。
左手に蒼月の吸血鬼のマーキングがついており、ヴァニタスのその力を使うたびに侵食され、マーキングが広がっていきます。
つまり、ヴァニタスは蒼月の吸血鬼の力とヴァニタスの書を使う術を受け継いだただの人間であるということになりますね。
ヴァニタスの本名を考察
現在の名前である「ヴァニタス」は本名ではなく、蒼月の吸血鬼より受け継いだ名前です。
ですので、本名ではありません。
モローに呼ばれていたNO.69も同様に、モローが勝手につけた呼び方ですのでこちらも本名ではありませんね。
実はヴァニタスの本名はまだ明かされていません。
ですが、気になるのは1巻1章のタイトルである「Vanitas ラスティ=ホープスの場合」。
このラスティ=ホープスですが、本文中で一度も出てこない名前なんです。
しかも、ネットで調べてみたところ、ラスティ=ホープスで検索に引っかかるものは一つもありませんでした。
ということで、
ラスティ=ホープスがヴァニタスの本名なのでは?
と推測することもできます。
ラスティ=ホープスが本名?
参考のため、ラスティ=ホープス以外の目次を見てみましたが、1巻2章のタイトルは「Noe 花の都にて」。
そして3章が「Jeane 業火の魔女」。
これ以外に見出しに人名が入っているものは、ネーニアなどでした。
他はほぼ単語などであり、人名ではないものが使われています。
ラスティ=ホープスの書き方的に人名っぽい感じがしますし、ラスティもホープスも実際に人名として使われているようです。
真相は謎ですが、もしかしたらこれが本名なのかもしれません。
ヴァニタスの過去
ヴァニタスは過去に人体実験の対象になってしまったり、両親を亡くしたり、蒼月の吸血鬼と過ごしたり…とにかく様々な過酷な経験をしたことがあります。
今回は時系列に並び直して、ヴァニタスに起きた過去の出来事についてご紹介していきます!
父と母を失う
ヴァニタスの母親は
ヴァニタスを出産した際に死亡
しています。
このことをヴァニタスはとても気にしており、自分のせいで死んでしまったと思っているようです。
父親はいいところの医者でしたが、たまたま街に来た旅の一座にいた母親と出会い、家を捨てることに。
ヴァニタスの母親が亡くなってしまった後は、父親とその仲間とともにいろいろな街を転々としていたそうです。
仲間というのは、母が所属していた旅の一座のことなのだと思われます。
父親は元いた場所が好きではなかったため、いろんなところに行っていたのだと思うとヴァニタスは言っています。
その後父親は、
吸血鬼に襲われた際にヴァニタスをかばって死亡
してしまいます。
この出来事があり、ヴァニタスはさらに自分のせいで死んでしまったと自分を恨むことになってしまったのです。
こうしてシャスールに入ったヴァニタスは、憎い吸血鬼をこの世から消すために生きていくことを決意しました。
モローの実験の対象に
シャスールといて活動していたヴァニタスは、モローによって拉致され実験台に。
そこではNO.69という名前をつけられることになります。
モローは実験をすることで、吸血鬼を生み出すことを目指していました。
心のそこから吸血鬼を憎んでいたヴァニタスは、吸血鬼になることなど絶対に嫌なことでしたが、自分が逃げ出せばまた代わりに誰かがさらわれてきて殺される。
それはヴァニタスにとっては苦痛なことでした。
それならひどい実験も痛みも自分が耐えればいいと考えます。
最終的にモローは、
ヴァニタスの書を2冊と蒼月の吸血鬼の血を用意
します。
ヴァニタスの書は蒼月の吸血鬼の眷属しか開くことができないため、ヴァニタスとミハイルの2人を擬似眷属にしようと考えたのです。
蒼月の吸血鬼の血に対しての拒絶反応で死んでしまう人間が多かったため、モローはヴァニタスとミハイルに少しずつ血を与え続け、
ついにヴァニタスとミハイルはヴァニタスの書を開くための装置として使われることに。
ヴァニタスが叫んだその時、蒼月の吸血鬼が現れ結果的にヴァニタスとミハイルはついていくことになりました。
蒼月の吸血鬼との暮らし
最初こそ蒼月の吸血鬼に攻撃を仕掛けようとしていたヴァニタスでしたが、一緒に日々を過ごしていくうちにその生活を受け入れます。
ヴァニタスとミハイルに入れられた蒼月の吸血鬼の血により、2人の体はどんどんボロボロに。
救う方法を探すと蒼月の吸血鬼は言いますが、なかなか見つかりません。
ミハイルが死にそうになっている時に蒼月の吸血鬼は、言いたくなかったけどと前置きをし、
眷属にすることで救える
と言ったのです。
ミハイルはこれからも3人でいられるならと受け入れますが、ヴァニタスは断固拒否。
父を殺した吸血鬼になることは絶対に嫌なことだったのです。
しかし最終的には眷属に。
その理由については明かされていませんが、
最終的にルーナを殺害せざるを得ない状況となり
誰かの手で殺されるくらいなら自分が、と眷属になることを受け入れた
と推測することもできます。
ヴァニタスの目的
ヴァニタスは自身の目的について、
貴様らはただ屈辱にうち震えながらオレに救われてればいい!!
引用:ヴァニタスの手記単行本
不服か?余計な世話か?
貴様らが望もうと望むまいとオレは必ず吸血鬼たちを救う
それこそが…それこそが蒼月の吸血鬼に対する復讐だ!!!
と、蒼月の吸血鬼に復讐する術として医者として活動しているというのです。
これが本心だったとして、ヴァニタスがいう蒼月の吸血鬼=ヴァニタスとミハイルと共に過ごした蒼月の吸血鬼ルーナなのでしょうか?
私はどうも、「ルーナ」とヴァニタスのいう「あの女」「蒼月の吸血鬼」が同じ人物だとは思えません。
ヴァニタスは5巻119ページで
そうだ…憎んでいるわけじゃ……ない…なかった…オレは…ルゥ…
引用:ヴァニタスの手記単行本
と発言しています。
ルゥという名前に当てはまるのは今の所ルーナだけ。
ヴァニタスはルーナのことを憎んでいたわけではなかったのだと思います。
であればヴァニタスが復讐したい相手は、自分を蒼月の吸血鬼の眷属にしたモロー。
もしくは、真の意味での蒼月の吸血鬼ではないでしょうか?
もしかしたら、紅月の吸血鬼の女王や女王やその周辺の人物に復讐したいのかもしれません。
なんだかややこしくなってしまいましたが、どうにもルーナへの復讐とは思えないので、情報がで次第さらに考察を進めていきます!
蒼月の吸血鬼と紅月の吸血鬼の関係についての考察はこちら
→蒼月の吸血鬼と紅月の吸血鬼は双子?
【ヴァニタスの手記】ヴァニタスの正体や過去は?目的と本名を考察!:まとめ
ヴァニタスの正体や過去については明かされてきましたが、目的や誰に復讐したいのかについてはまだまだ謎が深いですね。
ヴァニタスの復讐の相手がルーナではなく、もっとおぞましい存在な気がしてなりません。
ルーナってなんだか純粋な生き物のようだし…。
お話が進むのが楽しみですね!
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。