ヴァニタスの手記に登場する禍名。
ヴァニタスが治療の対象としているものですが、それぞれ特徴があるようです。
そして、禍名とはそもそも誰が作り出したのでしょうか?
ということで、禍名とはなんなのかや特徴。
誰が作ったのかについて考察していきます!
【ヴァニタスの手記】禍名とは?禍名一覧とそれぞれの特徴
禍名とは吸血鬼の本当の名前である「真名」を
ヴァニタスの書を使って「逆演算」することで歪められてしまった成れの果て
のことを指します。
ちなみに真名はその人の名前である人物名ではなく、その人の魂そのものもしくは魂の名前のようです。
禍名になった吸血鬼を「呪い持ち」と呼んでいます。
禍名は一人歩きをしているようで、吸血鬼に話しかけて心を侵食しようとしている描写もあります。
ネーニアは、
「強い力を持った吸血鬼相手だとね
無理やり持っていくのは難しいの」
「だからお願いするの
あなたの願いを叶えてあげたらその真名を私にくれる?って」
と交渉すると話しています。
なので、禍名に侵食されて真名を汚された吸血鬼が、呪い持ちになるといったほうが正しいでしょうか。
禍名の治療法
禍名から真名を取り戻す方法は
ヴァニタスの書でさらに逆演算
して引き剥がします。
これをヴァニタスが行なっているわけです。
ヴァニタスが治療をしている理由についてはこちらから!
→ヴァニタスが医者になった理由はあの人への復讐?
禍名一覧と特徴
それではここからは禍名一覧をご紹介していきます!
漫画に登場した禍名をご紹介していきますので、ネタバレになる可能性があります。
楽しみを取っておきたい方はブラウザバックでお願いいたします!
エグランティーヌ(荊の牢獄)
エグランティーヌは1巻に登場する禍名。
アメリアさんの禍名でした。
・耐えられないほどの寒気
・瞳と胸からこぼれ落ちる黒い涙
・影のいばら
・血に飢える習性
が特徴です。
なんだか美しい禍名ですね。
アメリアさんの真名は「フローリフェル(春を導く者)」。
ぴったりの名前ですね!
ルーガルー(紅を狩る狼)
ルーガルーは1巻に登場する禍名。
9人殺しの犯人の禍名です。
・狼のような姿
・月夜の晩に若い女性の血を求めて彷徨う習性
このような特徴があります。
真名は「ブーコリカス(牧歌紡ぐ者)」でした。
シャルラタン
禍名になってしまった吸血鬼たちが、真名を奪われ際に共通してみていた禍名。
のちにわかったことですが、シャルラタンは単体の禍名をさす呼び名ではなく、何かの目的のために組まれた団体の前のようです。
禍名になる前に吸血鬼たちがみていたことから、吸血鬼たちを禍名にするために活動している団体の名前ではないかと推測できます。
ディソナンス(獣の楽団)
ディソナンスは2巻に登場する禍名。
ドミが招かれたパーティーで禍名たちが騒ぎを起こし、同じくパーティーに招かれていた人たちがディソナンスとなりました。
・改竄式に冒されたものが複数集まることで同時に発症する
・それぞれが発する獣の咆哮が不協和音となり周りのものの正気を失わせる
ことが特徴です。
プレダトゥール(影法師)
プレダトゥールは4巻で登場した禍名。
ノエとヴァニタスがモローの研究室に潜入した際に暴走しました。
・自らを生み出している吸血鬼の生気を喰らい尽くすまで、手当たり次第に周りにいるものを殺し食う
・影を生み出した吸血鬼自身も影に飲み込まれてしまう
のが特徴です。
とにかく暴食というわけですね。
ミリー(氷雪の劇場)
ミリーは8巻に登場する禍名。
クロエの禍名です。
・自らの記憶を元に作られた白銀の閉鎖空間に閉じ込められる
・永遠と繰り返される時間に少しずつ心を壊されていく
・逆演算だけでなく、呪い持ち自身が劇場を否定しなければ治癒できない
という特徴があります。
かなり厄介な禍名ですね。
クロエの真名は「カノーラス(雪花奏でる者)」という素敵な名前でした。
ベート
クロエと共に生活していたジャンジャックはクロエを守りたいという気持ちから、ネーニアと契約。
狼の姿をしたベートとなりました。
ジャンジャックの真名は「雪の果て寄り添う者」。
クロエに寄り添うジャンジャックには、とてもお似合いの名前ですね。
ネーニア(死を囲う者)
最も登場回数の多い禍名。
ネーニアは原初なる紅月の吸血鬼女王ファウスティナの禍名です。
ネーニアは自分が女王であるということを忘れていましたが、クロエが攻撃したことによって自分の正体を思い出しました。
ファウスティナの禍名であるということを自覚した際には、吸血鬼たちに凄まじい衝撃を与えています。
ネーニアには他の吸血鬼を暴走させる力があります。
これらの名前や特徴は、蒼月の吸血鬼がヴァニタスに教えていたようです。
女王についての考察はこちらから
→女王はもう生きていない?蒼月の吸血鬼との関係は?
【ヴァニタスの手記】禍名は誰が生み出したのか考察
女王さえも禍名となってしまっている状況なわけですが、そもそも誰が禍名を生み出したのでしょうか?
吸血鬼の世界に伝わる物語では、蒼月の吸血鬼が紅月の吸血鬼たちに復讐するために生み出したとされています。
一方でヴァニタスは、
紅月の吸血鬼の女王ファウスティナが根源であると考えている
ようですね。
禍名を生み出したのは女王ファウスティナ?
蒼月の吸血鬼と暮らしていたヴァニタスが「女王が根源なのではないか」と思っているというだけで、女王が怪しい感じがしますよね。
ですが、もし女王が根源であるなら引っかかる点が1つ。
女王も禍名になっている
ということです。
禍名を作り出した本人であるからこそ、取り込まれてしまったのでしょうか?
そして、女王の禍名であるネーニアが女王であると自覚した際に思い出した記憶は、
「ファウスティナ」
引用:ヴァニタスの手記
「貴女にはここで消えていただく」
というセリフ。
これはすでにネーニアになってしまった後に言われた言葉だと推測できます。
そして、ネーニアが自覚したことを知ったルカの兄、ロキはこう言っています。
「…あの女、折角俺たちが躰を躰をブッ壊してやったっていうのに…
まぁだ残骸が落ちていやがったか」
と、ルカとは違い女王に全く敬意がない様子です。
そしてロキも禍名になっているという事実。
なんだかひっかかりますよね。
しかもロキに関してはルカは必死にロキを治す方法を探していますが、ルスヴンは「治さなくて良い」と断言しています。
怪しくないですか?
女王がヴァニタスの手記を奪おうとした可能性
女王が根源だとヴァニタスが考えている理由としてあげられるのは
ネーニアが生まれた後は、全てネーニアの手によって禍名が生まれているから
ではないでしょうか?
ネーニアは吸血鬼に干渉して、禍名にする能力を持っています。
なので、ネーニアがいればヴァニタスの書がなくても、禍名を大量に産むことができるのです。
そう考えれば、ヴァニタスがもうすぐ紅月の吸血鬼が滅ぶと言っているのもわかりますよね。
女王が吸血鬼たちを禍名に変えているのですから、ヴァニタスが治療をしていかなければじきに滅んでしまうでしょう。
さらに、どうやらルカの叔父であるルスヴンもネーニアたちと行動を共にしているようで、吸血鬼を禍名にすることに協力しているみたいです。
女王が禍名になってしまった理由もここにあるのかもしれません。
蒼月の吸血鬼がヴァニタスの書でとは考えづらい
ヴァニタスが蒼月の吸血鬼と過ごしていた頃のことを考えても、蒼月の吸血鬼が復讐に走るような人物には見えません。
少なくとも、ヴァニタスやミハイルと過ごしていた頃には単独でそのような行動を取っていたとは考えにくいです。
ヴァニタスの書が一度モローの手に渡っていたことからも、ヴァニタスの書目当てで蒼月の吸血鬼に接触した人物がいた可能性が考えられます。
もしくは蒼月の吸血鬼以外で、ヴァニタスの書を所持している人物がいたのかもしれません。
蒼月の吸血鬼についてはこちらから
→蒼月の吸血鬼って何者?
【ヴァニタスの手記】禍名とは?それぞれの特徴や誰が作り出したのかについて考察!:
禍名を生み出したのは誰なのか、考えれば考えるほど頭がこんがらがってしまいますね…w
皆さんは誰だと思いますか?
ぜひ考えてみてください。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!